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創業110年の想い

ヤマタネのはじまり

​ヤマタネは1914年(大正3年)に創業し、先代・伊奈種次郎が常滑町前田(現在の常滑市奥条)で製陶所「山種」を立ち上げました。当初は、土管の生地を作る「生地屋」の仕事。粘土を木型で抜いて成形して乾燥。焼成炉を持つ「窯屋」に納めるまでの前工程を手掛けておりました。土管は下水管などに用いられておりました。

 

2代目の苦難と成長

1948年に、2代目が跡を継ぎました。高度経済成長期の中、更なる需要増加を見込み、自前で焼成炉を持つことを決断しました。しかし、大型台風の被害を受けて完成間近だった工場建物が全壊。それでも2代目は災害にへこたれず、すぐに復旧作業を再開し、1956年春、念願の焼成炉を手に入れ、土管の一貫量生産体制を確立し、さらに「モザイクタイル」に乗り出し、1967年には現在の本社所在地に「植木鉢」の工場を建設。より安定した品質で大量生産できるトンネル窯を新設。社名「山種製陶所」を当時珍しかったカタカナの「ヤマタネ」に変更しました。

事業拡大の筋道をつけたと思っていた時、時代の変化と変化が訪れました。植木鉢の素材が焼き物からプラスチックに、土管の代わりに塩化ビニール管などが使われるようになり、2代目は生産部門から完全撤退という大きな決断を下し、製造設備を持たない現在も続いている卸売りに特化し、スリム化を策を打ち出しました。常滑市内には、多くの製陶所があり、あえて自社で製造しなくても必要な商材を十分に確保できると考え、1982年、「製陶所の火」を止め、建物を倉庫として活用し、市内の製陶所から焼き物製品を集め、全国に出品していく役割を担いました。

​今のヤマタネ

1989年に3代目は現在の大型店舗を開業。観光バスで知多半島を訪れる観光客でにぎわいました。

1999年ごろから店舗の看板商品として「招き猫」の取り扱いにも力を入れはじめ、当社オリジナル、穏やかな微笑みのある「萬助猫」の商品化。招き猫関連のグッズの販売などを取り扱っております。

​地元業者とも連携を通した常滑焼産地の繁栄を目指しております。

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​ 創業時代からの時代の変化に合わせて、製造から卸売りへと業態を変えてきました。創業110年を迎えられた背景には、先代の先見性があります。今後は単にモノを売るのではなく、体験型のサービスや飲食、他業者との連携も必要と考えております。そして流れゆく時代の中で、より多くの方、国内から海外の方にも気軽に常滑の焼き物を手にとっていただくために、ネットショップを新たに開設いたしました。今後も常滑焼産地を盛り上げていきたいと思っております。

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​4代目社長 伊奈義隆

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